オレンジジュース

好きなものは好きって言いなよ

迎え火


お盆休みに入った。
社会人になってから休みなんてあんまりなかったから、パートになったし実家も近いしで、一週間休みとった。
パート先には申し訳ないけどね。


祖母の新盆でした。
ばあちゃんはもういないんだなぁ、と感じるよりも、
じいちゃんが私を従姉妹たちと間違えるようになってきたことが、心に刺さった。

こうなることは、わかってた。
ばあちゃんも、私のことは忘れてた。
だんだん近くなる最期に、どう向き合えばいいのかな。

そして、父方のじいちゃんをお迎えにお墓にいってきた。
山の上にある、お墓。
わたしはそこが好きなんだ。


こうやってちゃんとお盆にはご先祖様をお迎えして一緒にごはんを食べること。
親戚に顔をみせること。

考えてみたら当たり前のことなのかもしれないけれど、できてる人ってほとんどいないんじゃないだろうか。
身内より仕事。
そんな時代だから。

ばあちゃんのお経、朝早かったのもあるし、お盆前ってのもあったけど、孫6人中私しかいなかった。
仕事は大切。
みんな遠かったりする。
でも、そんなんでいいの?って思う。
新盆くらいちゃんと顔合わせようよって。
思っちゃった。
ダメだね。

そして旦那も。
まったく血のつながりなんてないし、そんなに会ったこともない。
朝から晩まで仕事。
でもね、来てほしかった。
私の大切な人、大切にしてほしかった。


自宅に帰って、悲しくなった。

洗濯をして夕飯をつくって
洗い物をして
明日からのごはんをつくって
お弁当をつくって

虚しくなった。

なんのための、私なのか。