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オレンジジュース

好きなものは好きって言いなよ

ありがとうございました

 

引退してから約10年

毎日通っていた体育館にも

10年前から今日までは数えられるくらいしか行ってない

変わらない空気

聖域だった

18歳なりにプライドを持っていたな

若かったな

 

あの頃は器械体操が自分の生きる世界で、全てで

体操のことしか考えてなかった

今話すと嘘だと思われるけどね、

本当に真っ直ぐに向き合ってきたつもりでいたんです

それまで家と学校と体育館の往復の生活でそれが普通だったから

大学で授業が終わってから何をしていいのかすらわからなかった

 

体操から離れて失ったものは多い

自分を律する強さも綺麗な身体も精神も

虚無って言葉がぴったりでした

 

大学で友達ができて恋人ができて

今までとまったく違う生活になって

体育館へ行くのが怖くなりました

汚れた身体で体育館に入るのが恐ろしかったんだと思う

 

15年間体操やってました

30歳になるまで、私の人生の半分は体操人生なんです

あと2年で越えてしまう

今以上に何かをなくす気がする

 

 

褒められた記憶なんてほぼないな

でも引退試合の最終種目で最終演技者だったとき

着地した瞬間涙がこぼれてきた

審判にあいさつをして監督をみたとき

監督は拍手してくれていた

あの風景は死ぬまで忘れないと思う

あのときのこと、監督は覚えていてくれましたか?

 

 

私を育ててくれてありがとうございました

厳しく育ててくれたおかげで

いまでもちょっとのことではへこたれないでいられます

そちらでまた選手として体操を楽しんでくださいね