オレンジジュース

好きなものは好きって言いなよ

最先端を行く


浅田真央さんが現役引退を表明されました。

この引退はフィギュアスケート界を一変させるものなのだと思いました。


26歳。
フィギュアスケートの世界のことはよくわからないけれど、
全身を使い、跳んだり回ったりするスポーツでの、26歳で現役というのは、とても負担がかかるものだと思います。
器械体操の女子の身体のピークが15、6歳なんです。
フィギュアも似たようなものだと思う。

体操の演技は長くて1分30秒
フィギュアスケートは4分
技と表現力で戦うスポーツ。
体操は男子6種目女子4種目という違いはあるとはいえ。

『試合筋』みたいやアドレナリンがでるとはいえ、
4分間も最高潮の緊張感を保ち続け、極度のプレッシャーと闘い、全世界の視線を受ける。

こんな世界に20年以上身をおいてきた彼女
注目され始めたのは小学生の時ですって。
違う世界に生きているとはいえ、小学生のとき私は何をしてたんだろ?って悲しくなるよね。
たかが県の下位選手っすよ…


今朝の情報番組はとてもたくさん、彼女の特集に変更されて放送されていました。
見てて泣いちゃいました。
テレビのなかの人もたくさん泣いてた。
浅田真央という選手を目標に頑張ってきた選手は数えきれないだろうし、
浅田真央をみてフィギュアスケートを始めた選手だって物凄い数いるでしょう。
テレビをみていて、フィギュアスケート界でとても愛されていることを感じたし、国民にも愛された選手なのだなと、改めて感じました。


その前々日に、東京体育館では体操の全日本選手権があって、内村航平選手が10連覇をなしとげたばかり。
体操界初のプロとして挑み、優勝。
同じインターハイの舞台にいた人が、今ライバルとしてるのが二十歳の選手たち。
男子のピークは20歳あたりなので内村選手はピークは8年も越えている。
でも、10年、世界の頂点であり続けている。
引退したほうがいいだろうという声もあるだろうけど、
この越えられない壁の存在が、東京五輪の選手を確実に強くします。

同じように、フィギュアスケートの世界でも、浅田選手は長い間、越えられない壁であり続けてくれたから、ジュニア選手のレベルの底上げにもなっているだろうし、選手層も広がったと思うのです。
平昌五輪の出場枠が2になったことを嘆いてどうする?
嘆いていいのは世界と戦う選手や関係者だけであって、その他の人たちは応援するしかないんだよ。

浅田選手の引退で、またフィギュアスケート界のレベルは上がると思います。
真央がいない、頑張らなきゃいけない、と、選手たちは思っているはずです。


スケートのない世界を生きなきゃいけなくなることはとても辛いとおもう。
燃え尽き、虚無感、行き場のない悲しみや寂しさがあるとおもう。
それを越えて、また綺麗になる彼女を、遠くからだけど応援していきたいです。